白詰草の花冠

過去の文章を残そうと思いました。全部過去になるからね。

思い出が地層みたいだという話(書きたいな日記)

思い出が地層みたいだと思った話を書こう と思ったのだけど、タイトルを書いた途端、 何を書いたらいいのかよく分からなくなってしまった。 最近、父親が購入してきた電気毛布の 便利さにやられてしまっている。 コンセントを差し込んで電源をいれれば、 こ…

たこ焼き屋で出会った人たちの記録①

2月6日(水) はじめて見かけた日からずっと気になっていた 場末感の漂うたこ焼き屋さん。 気になったまま3年が過ぎていた。 その日はなんとなく思い立って、 たこ焼き屋のドアをあけた。 なんか知らんけど、足が向かっていた。 そういうことよくある。 …

about me !

・ブーツについて爪先の上にかかとを足して塔になる 爪先が左に傾けばかかとは右に傾く 人間が履いて 深呼吸してからやるのが一番 爪先に爪先をくっつけて直線にする 右から左に電波受信 人間に履かれたままだと上手くいかない 平行に置く これは一番難しい …

ガンジス川のてまり

たすけててまりがガンジス川に逃げちゃったの のはらで であった たつのおとしご(さま) ごめんね(まっててね)ねこも もくずに にらまれて 天が凍っています すぐににわへ兵をおくりますから

ただいましたい

彼の肉球は布 隣の方からいただいた端切れのような 触れて寝ます その毛羽だった手のひらに 幼い、白く細く、ふやけた魚みたいな指を重ねて 自然と、こたつのようにほっぺたがぼわんとあかく灯る彼を貰った2歳の秋にかえりたい たくさん食べられないいじわる…

K先生

「先生、先生、指」先生は三十路を目前にして未だ独身です 体型のわりに細い指は、とても自由です渚のアデリーヌを演奏し終わった鍵盤の上をさ迷っているその指をのそのそとピアノの上においた 演奏中にきれいに整えた黒い布が先生の大きな手によって縮む指…

とうめいの夏

いかないで、なんて あなたに言うための価値を私は持っていないのでした思い出すだけで腹のなかが鉛筆のぐるぐるでいっぱいになる あの、なつの、おまつり、あなたと、いった、なつの、おまつり、あのこも、いた、なつの、おまつりさみしかったのです あたま…

かかと 扇風機 麦茶

私は自宅のパソコン画面をぼんやりと見つめていた。なにかしら考えていた。椅子の上にあげた、右のかかとをずりずりと左の手の平で無意識にころがしながら、私宛てに送られてきた、その「語」を眺めていた。 どうしたものか…わたしたちは、ネットで繋がって…

紙飛行機(ステルスエアメール)

今日が、何の日だか知っていますか。今日はエアメールの日です。2月18日エアメールの日。何故か,あまりにもたくさんのエアメールが飛び交う2月18日火曜日。これだけたくさんのエアメールが飛び交う日ですから,事故もおこります。こうしてここへ来たエアメ…